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人は人になってからずっと森の恵みを受け、森と共に生きてきました。文明は森のあるところで繁栄してきましたし、森の荒廃と共に衰退しています。もちろん今も人は森の恩恵を受けています。しかしグローバル経済の中で、世界の天然林を利用し日本の森はあまり利用されていません。
静岡の森は今、皆さんの利用を待っています!静岡の森の多くは手を入れなければ荒廃してしまう森です。地元の森の木を使うことで森に管理の手が入り地域の環境が改善されます。
私は森に来る子供たちに森の管理のことを説明する時、森の木々の成長を人の成長に例えます。どちらも小さい時は世話がかかります。ある程度大きくなると放っていても成長していきますが、肝心なときには手を入れる必要があります。早熟な木もあれば、着実に成長し長生きする木も、生存競争に弱い木もあります。
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同じように見える木も、木と共に生きる私たち(林業者・製材業者・大工さん)から見ればそれぞれ特徴があり、個性を活かした使い方もあります。木のこと・森のことを体験し理解して、私たちが森と共に生きていることを知ってください。昔の人は、森の中で圧倒的な存在(巨木・巨石・湧水など)に出会うとそれを「山の神」として崇め、森の代表として感謝の意を表してきました。静岡市民の氏神様として親しまれている浅間神社の100段の石段の上に「麓山(はやま)神社」という山の神様を祭っている神社があります。このことから都市部の人たちの森への理解と感謝の意が伺えます。 |
「今の子供たち、これから生まれてくる子供たちに豊かな森を残さなければならない。」これが私共『緑の循環』認証会議(SGEC)の森林認証を取得した森の林業者の使命だと思っています。それにはまず私共が持続可能な森づくりを行なって、地元の森をうまく利用する流れを作る必要があると思い「森とま」に参加しました。そして、皆さんの興味や理解も必要です。
森は、森のルールを守って理解しようと訪れる方には豊で優しいところです。 是非「森とま」のイベントで私共の森にいらしてください。お待ちしています。 |
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